二十七番神(こう)峯寺(のみねじ)を打ち終え駐車場へ戻ると、車脇の路傍に男が一人もろ肌の 左足を擦りながら肩落とし伏し座している。 時刻はまだ朝の9時前だが、疲労の強さが背中越しからも窺える。 思わず「どうかされましたか」声をかけたが気付く気配がない。 もう一度声掛けするとびっくりした表情に困惑を絡ませ、狼狽した眼元に羞恥の笑みを浮かべ振り向いた。 この出会いが彼との2日半の移動を伴にする事になる。 若い青年で遍路装束は身に着けていないが明らかに歩き遍路であり、困... ...続きを見る
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